6月の1日平均の電子インボイス発行は、前月比15.6%増加の239億レアルを記録(2020年7月5日付けエスタード紙)

国庫庁の発表によると、今年6月のブラジル国内経済の指標となる1日平均の電子インボイス発行は、前月比15.6%増加の239億レアル、前年同月比では10.3%と二桁増加を記録している。      

COVID-19パンデミック危機の影響で、今年4月の小売販売は底を打ったが、5月から僅かながら回復傾向を示しており、電子インボイス発行の増加傾向に表れている。

COVID-19パンデミックは大半の産業部門で影響を受けたが、パンデミック期間中でも20万社の電子インボイスの発行量はパンデミック以前のレベルを保持している。特に農畜産部門、鉱業部門や輸送部門以外にも建設業部門、情報通信部門、スーパーマーケット、薬局の電子インボイスの発行量はパンデミック以前のレベルを保持している。

また連邦政府や地方政府によるCOVID-19対応のキャンペーンの臨時病院建設、各種の医療機器購入や臨時雇用などの電子インボイスの発行を促している。COVID-19パンデミック危機対応策として,連邦政府が導入した非正規労働者に対する600レアル支給や13ヶ月サラリーの先払いなども短期的には一般消費のブレーキ緩和に繋がった。

今年5月の電子インボイスの発行量は前月比9.1%増加したが、前年同月比では16.8%と二桁台の落込みを記録していた。5月の最終週の電子インボイスの発行量は1,800億レアルでピークを記録、6月の各週は1,500億レアルを突破、6月の最終週は1,770億レアルを記録していた。但し6月11日の祭日のコーパスクリスティー(Corpus Christi )の週は1,370億レアルに留まった。

今年6月のインターネット販売による電子インボイス発行量は前年同月比73.0%と大幅に増加、COVID-19パンデミックがインターネット販売を加速させる要因となっている。

COVID-19パンデミック後の3月23日~5月31日間の僅か2か月間で、インターネット販売サイトは、新たに1万7,000店舗増加しているとブラジル電子販売協会(Abcomm)は指摘している。

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