今年初め5か月間の建設機械販売は35%の大幅増加を記録(2020年7月16日付けヴァロール紙)

2020年初め5か月間の建設機械販売は、前年同期比35.0%の8000台を大幅増加を記録、今年1年間の建設機械販売は、前年比15.0%増加の2万台をブラジル機械装置工業会(Abimaq)では予想している。

この建設機械販売には、土木、建設並びに運搬作業などに用いられる掘削機、ブルドーザー、フロントショベル機、バックホー機、農業関連。ローダー、コンプレッサー、各種クレーンが含まれている。

COVID-19パンデミックにも拘らず、今年初め5か月間の建設機械販売が好調に推移している要因として、建設部門や農畜産部門、インフラ整備関連の公共入札が牽引していると中国資本のブラジルXCMG社ファイナンス・法務担当のWay Chien部長は説明している。

ブラジルXCMG社は2014年にミナス州ポウゾ・アレグレ市で設立、今年上半期は、ミナス州政府及び連邦政府の道路補修用建設機械の入札案件及び農畜産部門向けの機械類販売が好調であったとWay Chien部長は説明している。

ブラジルXCMG社の今年上半期の建設機械類販売は、前年同期比15.0%増加の2億5000万レアル、今年の販売は昨年の4億7000万レアルを上回る5億レアルを見込んでいる。

ブラジルXCMG社のミナス州の代理店網Triama Norte Tratores社オーナーのGilberto Galter dos Santos氏は、今年の建機販売は農畜産部門と入札案件が牽引。「農場向け農業関連トラクターの販売が好調で上半期は18.0%~20%増加、下半期も二桁台の販売増加」を予想している。

サンパウロ州ソロカバ市のJCB社のAlisson Brandes営業取締役は、農畜産部門並びに民間投資が牽引して、今年並びに来年は前年比15.0%前後の伸び率を予想している。

JCB社は10種類の建設・農業向け機械を生産、今年上半期は1,200台を生産したが、今年1年間では2,500台の生産予定しているが、年間生産能力は1万台で設備稼働率が非常に低いとAlisson Brandes営業取締役は指摘している。

Volvo CE América Latina社のLuiz Marcelo Daniel社長は、今年及び来年の建設機械部門は販売以外にレンタル部門での伸び率が期待できると説明。過去数年間のブラジルの国内経済停滞でインフラ関連事業が軒並み中止の影響で、多くの企業は建設機械の投げ売りやメンテナンスを行っていなかった。

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