COVID-19パンデミックにも拘らず、今年4月の農産物輸出が前年同月比増加したラテンアメリカ地域の国として、ブラジル、コスタリカ、アルゼンチン、ボリヴィア、グアテマラ、一方でペルー並びにウルグアイは減少している。
コスタリカの首都サン・ジョゼに本部を置く米州農業コーぺレーション協会(IICA)の調査によると、2020年4月のラテンアメリカ諸国14か国の農産物輸出は前年同月比8.5%増加に相当する17億ドル増加、農産物輸出国75国の22.3%に相当する212億ドルを輸出している。
ラテンアメリカ地域でも特にブラジルの農畜産輸出は大豆並びに食肉輸出が牽引、また砂糖、コーヒー、オレンジジュースなど今年4月の農畜産品輸出は、前年同月比28.9%増加の87億ドルを記録していると米州農業コーぺレーション協会(IICA)では発表している。
一方ブラジル農務省では、今年4月のブラジルの農畜産品輸出は全ての農畜産品輸出を加えると前年同月比25%増加の102億ドルに達していると発表している。
米州農業コーぺレーション協会(IICA)は、今年4月のコスタリカの農産物輸出は8.2%増加の4億2,000万ドル、アルゼンチン4.9%増加の32億ドル、ボリヴィア4.9%増加の1億600万ドル、グァテマラ4.7%増加の5億700万ドル、一方ペルーは41.7%減少の4億3,400万ドル、ウルグアイは16.8%減少の3億4,400万ドルとなっている。
アルゼンチンの農産物輸出は大豆、牛肉、トウモロコシ並びに大豆粕が牽引、中央アメリカはコーヒー、バナナ、アンデス諸国はパームオイル、コーヒー派生品、花卉・蔬菜類が輸出増加を後押ししている。
今年5月のブラジルの農畜産物輸出は前年同月比22.6%増加の94億ドルと米州農業コーぺレーション協会(IICA)は発表しているが、ブラジル農務省の5月の輸出は109億ドルと発表している。
今年5月のラテンアメリカ諸国の農畜産物輸出では、エクアドルは前年同月比8.2%増加、パラグアイ6.4%、コスタリカ5.9%、アルゼンチン1.3%、ウルグアイ0.8%それぞれ増加、一方エルサルバドルは-38.8%、チリは-12%、ペルーは-10.8%とそれぞれ二桁台の減少を記録している。