今年第3四半期の失業者は1,500万人突破か(2020年7月18日付けエスタード紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、COVID-19パンデミックの影響で、2020年第3四半期の失業率は14.5%に達する可能性を指摘している。

COVID-19パンデミックの影響による企業の倒産増加に伴って、今年7月~9月の第3四半期の失業者は500万人を突破して記録を更新すると予想、過去最高の失業率は、経済リセッションの影響を受けた2017年3月の13.7%相当の1,400万人であった。

IDados調査員でエコノミストのBruno Ottoni氏は、今年第3四半期は就職活動を停止していた失業者も小売店や企業の生産活動や影響再開で就職活動を開始するために、失業率の増加が予想されている。

今年2月~4月の四半期の失業率は12.6%に留まっていたが、地方政府の外出自粛や必需品以外の営業活動自粛要請を無視して失業者が就職活動を行っていれば失業率は16.0%に達していた可能性をItaú Unibancoは指摘している。 

COVID-19パンデミックで200万人以上の失業者が就職活動を自粛していたが、経済活動の再開開始に伴って就職活動を再開する失業者が増加するとOttoni氏は指摘している。今年第4四半期の失業率は前年同期の11.0%を上回る13.4%が見込まれている。

今年末から失業率は減少を始めるが、2021年末までは労働手帳に記載されない非正規雇用の増加で失業率が減少するとエコノミストは予想、宅配サービスなどの非正規雇用を中心に雇用の増加が予想されている。

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