今年の中央政府の財政プライマリー収支赤字は8,000億レアルに接近か(2020年7月22日付けエスタード紙)

経済省では、2020年の中銀、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支赤字は、COVID-19パンデミック対応の臨時救済政策による臨時財政出動の影響で、年初の予想を遥かに上回る7,874億4,900万レアルに達すると予想、国庫庁が統計を取り始めた1997年から最大の財政プライマリー収支赤字が予想されている。

今年5月の今年の予算レポートの今年の財政プライマリー収支赤字予想の5,405億3,300万レアルを45.0%相当の約2,500億レアルの上乗せを余儀なくされている。

今年の中央政府の財政プライマリー収支赤字が7,874億4,900万レアルに上昇した要因として、先週経済省が発表した今年のGDP伸び率がマイナス4.7%を基に計算し直された。今年の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支の許容目標赤字は1,241億レアルに設定されていた。

しかし新型コロナウイルス感染拡大対応で人的損害予防のための保健衛生部門や失業拡大防止などの緊急救済措置の天文学的な支出を余儀なくされる非常事態宣言(カラミダーデ・プブリカ)で、今年の中央政府の財政プライマリー収支は、連邦政府の予算基本法で定められた財政プライマリー収支の許容目標赤字1,241億レアルに収める必要がなくなっている。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=47412