今年のブラジル人の生活水準は2008年並みに戻ると予想(2020年8月3日付けエスタード紙)

全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)の調査によると、COVID-19パンデミック危機の影響で、2020年のブラジルの一人当たりのGDPはマイナス6.7%が予想されており、1940年に統計を取り始めて最大の落込み予想、生活水準は2008年並みに下がると予想されている。

2011年~2020年の10年間のブラジル人の一人当たりのGDP伸び率は、マイナス8.2%と大豆や石油など国際コモディティ価格上昇に伴った2001年~2010年の一人当たりのGDP伸び率28%増加から一転してマイナスに転じると予想されている。

今年のブラジル人の一人当たりのGDP伸び率のマイナス6.7%と2015年~2016年の経済リセッション時の落込みに相当すると予想されており、2019年の一人当たりのGDPは3万4,500レアルであったが、今年は3万2,200レアルの落込み予想で2008年の水準に戻ると見込まれている。

COVID-19パンデミックは全てのブラジル人の一人当たりのGDP伸び率をマイナスにする訳ではない。非政府団体(NGO)のOxfamは今年3月~7月のブラジル人の富豪の財産は340億ドル増加したと指摘している。

Locomotiva協会の調査によると、調査対象の54%はCOVID-19パンデミックの影響で生活水準が下がったと回答、その64%は元の生活水準に戻るには1年以上要すると回答している。また今後の収入はCOVID-19パンデミックの影響で減少すると回答したのは56%、増えると回答したのは7.0%、変わらないと回答したのは36%であった。

今後数か月間以内に契約している健康保険プランの継続維持が難しいと回答したのは16%、学費の支払い17%、家政婦21%、健康保険プラン、学費支払い若しくは家政婦のうちどれか1つの支払いを見合わせると回答した人は31%に達している。

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