6月のサービス部門は4ヶ月連続の落込みから一転して5.0%増加を記録(2020年8月13日付けエスタード紙)

 ブラジル地理統計院(IBGE)の月間サービス提供調査(PMS)の発表によると、2020年6月のサービス部門提供量は前月比5.0%増加を記録、今年2月~5月の4ヶ月間のサービス部門の累計は、COVID-19パンデミックによる外出自粛や必需品以外の営業自粛要請の影響で、マイナス19.5%を記録していた。

今年6月のサービス部門提供量は、5ヶ月ぶりの増加に転じたにも関わらず、依然として2月の水準を14.5%下回っている。また前年同月比ではマイナス12.1%の落込みを記録している。

ブロードキャストプロジェクションの24行の金融機関対象の166種類のサービス部門調査によると、今年6月のサービス部門の平均提供量予想は前月比4.35%増加であった。

また今年上半期のサービス部門提供量は前年同期比マイナス8.3%、6月の過去12か月間では、マイナス3.3%とそれぞれマイナスを記録して、3月中旬から表面化したCOVID-19パンデミックの影響を受けている。

今年6月のサービス部門提供量の前月比5.0%増加は、6月の一般小売販売が前月比8.0%、建材や自動車を含む小売販売は12.6%とそれぞれ大幅に増加と歩調が一致している。

COVID-19パンデミックの影響の影響を受けて、今年4月のサービス部門は最も大きな落込みを記録していたとAustin Rating社チーフエコノミストのAlex Agostini氏は説明している。今年7月のサービス部門は美容院、ネイルサロン、スポーツジムや日常生活関連サービス業の営業の再開許可で、6月の5.0%増加より更に回復すると予想されている。

しかし特にフィジカルディスタンス(物理的距離)の確保が求められる観光業界は、引き続きCOVID-19パンデミックの影響で落込みが継続するとGO Associados社エコノミストのAlexandre Lohmann氏は指摘している。

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