6月24日に国会で承認された基本衛生法案PL 4.162/2019の新基本衛生法案(法的枠組み)の下、2020年9月に予定されている上下水道の民営化入札は、今後の市場開放にとってバロメーターになると予想されている。
新基本衛生法案の承認後初めて開催される民営化コンセッション入札は、既にブラジル国内で上下水道事業を行っている大手企業の落札が予想されているが、新しいグループの果敢な参入の可能性も否定できない。
インフレ整備部門で最も投資の遅れている上下水道事業の初めのインフレ整備プロジェクト向け官民合同プロジェクト(PPP)は、9月14日にエスピリット・サント州カリアシカ市(Cariacica)の上下水道事業が入札にかけられる。
また9月23日には68市の上下水道事業を擁する南マット・グロッソ州の南マット・グロッソ上下水道公社(Sanesul)。9月30日にはアラゴアス州のアラゴアス上下水道公社(Casal)の民営化入札が予定されている。
COVID-19パンデミックの影響で、海外投資家のブラジル国内の上下水道事業民営化への投資ブームにはなっていないために、9月の民営化入札は、ブラジル企業の争いに留まるとDeloitte社連邦政府・公社担当のElias de Souzaリーダーは予想している。
Trench Rossi Watanabe弁護士事務所のHenrique Frizzoパートナーは、海外投資家がブラジル国内の上下水道事業に参入するのは2021年以降にずれ込むと予想している。
国内の上下水道事業で経験豊富なAegea Saneamento社, BRK Ambiental社, Águas do Brasil社, Iguá Saneamento社並びにGS Inima Brasil社が9月の民営化入札に参加すると予想されている。
9月23日に入札が予定されている南マット・グロッソ上下水道公社(Sanesul)入札には、南マット・グロッソ州の州都カンポ・グランデ市の上下水道事業を請け負っているAegea社が優勢と見込まれている。
エスピリット・サント州カリアシカ市(Cariacica)の上下水道事業入札では、エスピリット・サント州ヴィラ・ヴェリャ市並びにセーラ市の上下水道事業を運営しているAegea社が優勢と見込まれている。