中銀は国庫庁への4,000億レアル譲渡に抵抗、3,250億レアルで決着(2020年8月27日付けエスタード紙)

経済省はブラジル中央銀行の今年第1四半期の純益の中から4,000億レアルを国庫庁に譲渡するように要求しているが、要求額の4,000億レアルを下回る可能性を示唆しているが、今日27日午後に国家通貨審議会(CMN)は3,250億レアルの国庫庁への譲渡を承認した。

2020年上半期の中銀の純益は、レアル通貨に対するドル高の為替及びその影響による外貨準備高のレアル換算の上昇で大幅に増加している。COVID-19パンデミックの影響で、国庫庁の大幅な歳出増加及び金融市場での資金調達がより困難な時期に、中銀から国庫庁への純益移転は、財務省が公的債務の管理において不可欠となっている。

中銀の今年上半期の純益は5,030億レアル、純益5,030億レアルのうち4,785億レアルは中銀によるレアル通貨の変動抑制のための為替介入オペレーションであった。

中銀は国庫庁の要求に従って不当に純益を譲渡しているとの疑問を避けるために、経済省の要求額よりも1,000億レアル少ない金額で交渉している。法律では公的債務の借り換えに「流動性条件に対する厳しい制限が著しく影響を及ぼす場合」に公的債務のリファイナンスを認めている。

国庫庁はすでに、COVID-19パンデミック対応で連邦政府の歳出増加のために、余り好ましくない条件下でブラジル国債の発行を余儀なくされている。

中銀は既に昨年中に外貨準備高による純益を国庫庁に移転している。経済省は年間ファイナンスプランの公的債務残高の見直しで、中銀から国庫庁への4,000億レアルに達する純益譲渡を必要としていたが、最終的に3,250億レアルの譲渡に留まった。

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