7月の中央政府の財政プライマリー収支は878億3,500万レアルの赤字計上(2020年8月28日付けヴァロール紙)

中銀、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府の2020年7月の財政プライマリー収支は、878億3,500万レアルの赤字を計上、前年同月の59億3,400万レアルの赤字の15倍近い赤字を記録している。

今年7月の中央政府の財政プライマリー収支が878億3,500万レアルの赤字を計上した要因として、特に国庫庁は、COVID-19パンデミック対応の緊急援助政策による臨時歳出で678億8,000万レアルの赤字を記録、社会保障院INSSは198億7,500万レアルの赤字計上、中銀も8,000万レアルの赤字を計上していた。

今年初め7か月間の中央政府の財政プライマリー収支は、新型コロナウイルス(COVID-19)が蔓延する状況下で「財政の絶対原則」とその他の財政規定を緩和する予算外予算を扱う戦時予算憲法改正案(PEC)の影響で、GDP比12.4%に相当する5,051億8,700万レアルの赤字に達している。また今年7月の過去12か月間の中央政府の財政プライマリー収支は、GDP比7.87%に相当する5,674億レアルに達している。

年初は2020年の中央政府の財政プライマリー収支の許容目標赤字は1,241億レアルに据え置かれていたが、新型コロナウイルスのパンデミック危機に対する連邦政府の非常事態宣言(calamidade publica)で、今年の財政プライマリー収支の許容目標赤字に収める必要がなくなっている。。 

7月の中央政府の歳入総額は前年同月比22.8%減少の902億5,400万レアルに留まった一方で、歳出総額は44.9%増加の1,780億8,900万レアルを記録している。

7月の連邦政府のインフレ指数を差引いた実質公共投資総額は、前年同月比5.6%増加の34億7,600万レアル。今年初め7か月間の実質公共投資総額は前年同期比93.4%増加の426億7,400万レアルとなっている。

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