昨日連邦政府は、2021年から2023年迄の連邦予算を国会での承認を得るために送ったが、2021年から2023年の3年間の連邦政府の累積財政赤字は、5,729億レアルに達すると見込まれている。
連邦政府はジウマ・ロウセフ政権時代の2014年から歳出総額が歳入総額を上回る財政赤字を継続しており、次期大統領選挙がある2022年も継続して赤字予算が見込まれている。今年7月の対内債務は810億レアルの赤字を計上してGDP比86.5%に達している。
ブラジルの財政赤字は2026年迄の継続を余儀なくされるが、財政健全化政策を継続すれば2027年から財政黒字に転じると予想と国庫庁のBruno Funchal長官は説明している。
2020年の連邦政府の財政赤字は、COVID-19パンデミック対策の緊急援助政策などの戦時支出の影響で、8,000億レアル近くの赤字計上を余儀なくされるが、2021年の中銀、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政赤字は2,336億レアル、2022年は1,855億レアルの赤字、2023年は1,538億レアルの赤字が見込まれている。
経済省のWaldery Rodrigues特別長官は、2021年の財政予算を2,336億レアルの赤字で組んでいるが、民営化コンセッション入札による予想を上回る歳入の可能性を示唆している。
ブラジル中央電力公社(Eletrobras)の民営化入札による臨時歳入は、来年度予算に組み込んでいないうえに、経済回復に伴って連邦政府系公立銀行の収益増加も赤字削減に寄与するとWaldery Rodrigues特別長官は説明している。
景気循環の一期間を通じて、政府の借入れは投資目的に限り行い、国債発行額は純投資額(粗投資額-減価償却)を超えてはならないゴールデンルール達成を遵守するために4,537億1,500万レアルのクレジットを議会による追加信用承認を必要としている。