COVID-19パンデミックの経済回復比較でブラジルは51位(2020年9月9日付けヴァロール紙)

スイスシンクタンクのHorizon Groupによる「経済回復のCovidインデックス」調査によると、ブラジルの経済回復のCovidインデックスは、調査対象の122か国中で51位にランク付けされている。この経済回復のCovidインデックス調査は、1930年の世界大恐慌以来で最悪の経済リセッションからの経済回復調査となっている。

「経済回復のCovidインデックス」調査は、健康回復力、経済回復力並びに吸収能力の3本柱が対象で、ブラジル政府や米国政府のCOVID-19パンデミック封じ込め対応策を直接対象とはしていない。

ブラジルのCOVID-19パンデミック準備インデックスは83.3ポイントでドイツの81.3ポイントより上位と米国のジョーンホプキンス大学のMargareta Drzeniekレポート主任は説明している。

「政府がこの特定のパンデミックをどのように準備または対応したか、また計画がどのように実施されているかを分析するものでもない。ブラジルの感染病研究所は非常に良いと評価され、電子カルテの良好なカバレッジを持っている点が強み。一方で公衆衛生上の緊急時や連邦政府の準備計画の際には、コミュニケーションを改善する必要が指摘されている。

ブラジルの「経済回復のCovidインデックス」調査の評価は55.78ポイントで51位。低い吸収能力インデックスは99位、脆弱な産業への高い依存度が高く97位、強い所得格差が強く118位、不適当な労働市場91位などが低い評価となっている。
 
COVID-19パンデミックからの回復能力は、資金力だけに比例するのではなく、回復能力に重要なのは良好なガバナンス、優秀なテクノクラート人材並びに安定した金融市場とDrzeniekレポート主任は説明している。
 
ラテンアメリカ地域ではウルグアイは42位、チリ43位、コスタリカが46位でブラジルよりも上位にランク付けされている。首位はフィンランド、ノルウエー、ドイツ並びにスイスが続いている。米国は強い経済力のイノヴェーションで7位にランク付けされている。

新興国の過去にブリックス諸国と呼ばれた中国が32位、ロシア36位、ブラジル51位、インド63位、南アフリカは77位でG20の中では最悪となっている。

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