鉱工業部門経営者の景況感指数は2013年1月以降では最高レベルに達した(2020年9月28日付けヴァロール紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の調査によると、COVID-19パンデミックの最悪の時期が過ぎた9月の鉱工業部門の企業経営者の景況感指数(ICI)は8月よりの8.0ポイント上昇の1106.7ポイントと2013年1月以降では最も高い指数を記録している。今年第3四半期の平均景況感指数(ICI)は98.4ポイントと第2四半期の65.7ポイントよりも32.7ポイント上昇している。

「9月の企鉱工業部門企業営者の景況感調査では、今年の最終四半期の景況感は楽観視されており、好調な需要、適正な在庫、増産及び短期間の雇用増加が見込まれている。しかし2021年初めから連邦政府によるCOVID-19パンデミック対応の月額600レアルの緊急補助金(auxílio emergencial)や今年4月に連邦政府は雇用維持のためのサラリーカット、時短勤務、一時的解雇による救済措置の停止後の景気後退の可能性を憂慮している」とジェツリオ・ヴァルガス財団エコノミストのRenata de Mello Franco氏は指摘している。

9月の鉱工業部門の企業経営者の景況感調査では、調査対象の19セクターのうち18セクターで景況感は改善していると回答、また最終四半期の景況感もポディティブと回答している。

また現状景況感指数(ISA)は8月よりも9.5ポイント上昇の107.3ポイントで2013年1月の107.6ポイントに接近、今後の景況感指数 (IE) の6.3ポイント上昇の105.9ポイントと2013年1月の107.2ポイント以降では最高指数を記録している。

また9月の現状需要指数は10.5ポイント上昇の106.2ポイント、現状在庫指数は9.1ポイント上昇の108.1ポイント、現状成約指数も7.9ポイント上昇の107.0ポイントを記録している。

今後6か月後のビジネス環境指数は前月の88.8ポイントから96.5ポイントに上昇したが、COVID-19パンデミック前のレベルには達していない。今後3か月後の生産指数は前月よりも3.3ポイント上昇の111.1ポイント、今後3か月後の雇用指数は前月よりも7.5ポイント上昇の109.8ポイントまで上昇している。

9月の鉱工業部門の設備稼働率(Nuci) は前月よりも2.9ポイント上昇の78.2ポイントに達して2015年3月の78.4ポイント以降では最高の設備稼働率を記録、第3四半期の平均設備稼働率(Nuci) は75.3ポイントと第2四半期の61.4ポイントを13.9ポイントを上回っている。

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