中銀の発表によると、2020年8月の銀行システムのクレジットオペレーション残高はGDP比51.9%に相当する3兆7,360億レアルと7月のGDP比51.0%から0.9%増加、昨年8月のクレジット残高はGDP比46.8%よりも5.1%と大幅増加を記録している。
また今年8月のクレジット先が自由に選択できる自由クレジット残高は前月比1.9%増加の2兆1,760億レアル、クレジット先が連邦政府によって限定されている限定クレジット残高は前月比1.9%増加の1兆5,580億レアルであった。
今年8月の一般消費者向け自由クレジット残高は1.5%増加の2兆900億レアル、8月の過去12か月間の累積クレジット残高は前年同期比8.8%と大幅増加、8月の法人向けクレジット残高は2.4%増加の1兆6,460億レアル、8月の過去12か月間の法人向けクレジット残高は前年同期比16.7%の二桁増加を記録している。
「8月の銀行システムのクレジット部門は個人向け並びに法人向けクレジットとも回復傾向を示しているが、特に法人向けクレジットがCOVID-19パンデミックからの回復傾向を示している」と中銀ストラテジー部門のFernando Rochaチーフは指摘している。
今年8月の過去12か月間の限定クレジット残高は、小零細企業向け融資制度である国家零細・小規模企業支援プログラム(Pronampe)などが牽引して、経済リセッション終焉後の2016年6月以来で初めて増加に転じている。
8月の法人向けクレジットは前月比2.3%減少の1,620億レアル、個人向けクレジットは4.1%増加の1,815億レアル。8月の自由クレジットの金利は0.5%上昇した一方で、8月の限定クレジット金利は3.6%と大幅増加を記録している。
今年8月の自由クレジットは前月比2.6%増加、そのうち個人向けクレジットは4.9%増加、法人向けは0.6%増加、限定クレジットは2.6%減少、そのうち個人向けクレジットは5.5%増加、法人向けクレジットは9.7%減少している。
8月の社会経済開発銀行BNDESの法人向けクレジットは1.0%増加の3,925億5,500万レアル、今年初め8か月間では2.7%増加、8月の過去12か月間では3.4%減少、今年初め8か月間のクレジット総額は前年同期比18.1%増加の5兆7,680億レアル、過去12か月間では10.3%増加している。