全国工業連盟(CNI)の鉱工業部門インディケーターレポートによると、2020年8月の鉱工業部門売上高は、COVID-19パンデミック前の水準まで回復している。今年8月の鉱工業部門売上高は前月比2.3%増加、前年同月比3.6%増加、今年初め8か月間の累計売上高は、依然としてマイナス3.9%を記録している。
8月の鉱工業部門の設備稼働率は、78.1%とCOVID-19パンデミック前の2月を僅かに0.8%下回っている水準まで、回復してきていると全国工業連盟(CNI)の調査で判明している。
8月の鉱工業部門の雇用は、前月比1.9%増加と今年初めてプラスを記録したにも拘らず、前年同月比では依然としてマイナス2.9%に落ち込んでいる。
今年8月の鉱工業部門の従業員の労働時間は、前月比2.9%増加した一方で、前年同月比ではマイナス3.3%、8月の総労働時間は5月から25.1%増加したにも拘らず、COVID-19パンデミック前の水準には達していない。
8月のインフレ指数を差引いた実質賃金は前月比4.5%増加したにも関わらず、前年同月比では依然としてマイナス5.0%を記録、労働者1人当たりの平均賃金は前月比2.8%増加、前年同月比ではマイナス2.2%となっている。
今年初め8か月間の鉱工業部門の売上総額は前年同期比マイナス3.9%、雇用総数マイナス2.7%、労働時間総数マイナス8.2%、賃金総額マイナス6.1%、平均賃金はマイナス3.6%を記録している。