今年初め9ヶ月間の米国との二国間貿易は過去11年間で最低(2020年10月14日付けエスタード紙)

ブラジル米国商工会議所(Amcham Brasil) のブラジル米国貿易モニタリング調査によると、今年初め9ヶ月間の二国間貿易額は、前年同期比マイナス25.1%の334億ドルに留まっている。

今年初め9ヶ月間のブラジルから米国向け輸出総額は、前年同期比マイナス31.5%の152億ドル、米国からの輸入総額はマイナス18.8%の183億ドルに留まり、輸出入共に減少している。

今年初め9ヶ月間のブラジルと米国間の貿易収支は、31億ドルの赤字を計上して過去6年間では最高の赤字を記録、米国に占める貿易シェアは9.7%で中国の28.8%に次いで2位を維持している。

COVID-19パンデミックの影響、石油派生品の国際コモディティ価格の減少、米国の保護貿易主義によるブラジル製鉄鋼製品の輸出規制などが二国間貿易の縮小に結びついているとブラジル米国商工会議所は説明している。

ブラジルから米国への輸出の最大の落込みは原油のマイナス14億ドル、航空機8億9,300万ドル、燃料油7億7,300万ドル並びに鉄鋼の半製品輸出は6億3,100万ドル減少している。

一方米国からブラジルへの輸出では、燃料油は17億ドル減少、石炭4億5,000万ドル減少並びに有機・無機化合物1億1,600万ドル減少、特に第3四半期はマイナス41.6%を記録、今年上半期は12億ドルの石油プラットフォームの輸入でマイナス4.4%を記録していた。

今年末までにブラジルから米国向け輸出は前年比マイナス27%~30%、米国からの輸入はマイナス20%~22%予想、ブラジルの貿易収支赤字は24億ドル~28億ドルが見込まれている。

2019年初め9ヶ月間のブラジルから米国への輸出は221億ドル、輸入は225億ドル、貿易収支は4億100万ドルの赤字を計上、前期同様に今年初め9ヶ月間のブラジルから米国への輸出は152億ドル、輸入は183億ドル、貿易収支は31億2,000万ドルの赤字となっている。

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