ヴァーレ社の今年第3四半期の鉄鉱石生産は前年同期比2.3%増加(2020年10月20日付けヴァロール紙)

資源大手ヴァーレ社の2020年第3四半期の鉄鉱石生産は、前年同期比2.3%増加の8,870万トン、2016年末から操業開始したパラー州カラジャス鉱山北部システムの含有量の高い鉄鉱石生産は記録を更新している。今年第3四半期のヴァーレ社の鉄鉱石並びにパレット販売は、関連金融機関の予想を大幅に下回る7,420万トンに留まった。

Itaú BBA銀行は、今年今年第3四半期のヴァーレ社の鉄鉱石並びにパレット販売を7,800万トンと予想していた。Vale社の鉄鉱石生産と販売の間の物流ギャップは9月から正常化しつつあると報告している。

ヴァーレ社は、第4四半期に生産と販売の間の待機時間のギャップの改善を目指しており、同社の戦略は、ポートフォリオ内の含有量の異なる鉄鉱石のブレンドによる鉄鉱石の販売量増加よりも純益向上を優先する。

今年初め9か月間の鉄鉱石生産は、前年同期比マイナス3.5%の2億1,600万トン、今年の最低限の目標の3億1,000万トンに達するためには、第4四半期の鉄鉱石生産は最低でも9,400万トンの生産を余儀なくされている。

第2四半期のレポートでは、Vale社は今年の含有量の高い鉄鉱石の生産目標は3億1,000万トンから3億3,000万トンの間での変更はないと市場に通知していた。鉱業市場アナリストは、今年の鉄鉱石生産が3億1,000万トンから3億3,000万トンの間に達するためには、年末までに1日あたり100万トン以上の鉄鉱石を生産する必要があると指摘している。

第3四半期のパラー州カラジャス鉱山の鉄鉱石生産は前年同期比2.6%増加の5,680万トンを記録して、四半期の鉄鉱石生産の記録更新となっている。そのうちS11Dシステムの鉄鉱石生産は20%増加の2,439万トンを記録している。

今年第3四半期のヴァーレ社のニッケル生産は、生産操業システムのメンテナンスの影響で前年同期比マイナス8.4%の4万7,100トンに留まっている。

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