9月の連邦政府の公共負債残高は2.59%増加の4兆5,260億レアルを記録(2020年10月27日付けヴァロール紙)

2020年9月の連邦政府のインフレ指数を考慮しない名目公共負債残高は、前月比2.59%増加の4兆5,260億レアルしたにも関わらず、年間ファイナンス計画目標の4兆6,000億レアル~4兆9,000億レアルを下回っている。

国庫庁発表の連邦政府の9月の対内債務残高は2.56%増加、対外債務残高は、3.21%増加の2,458億9,000万レアル(ドル換算で435億9,000万ドル相当)を記録している。

9月のブラジル国債発行は1,552億7,000万レアルした一方で、国債償還総額は、745億7,000万レアルと国債発行額が807億レアル上回っていた。国債発行額807億レアルの内訳では、805億5,000万レアルが対内債務残高、1億5,000万レアルは対外債務残高となっている。

9月のブラジル国債発行額は過去2番目の発行残高を記録。9月の過去12か月間の国債発行残高は、全体の26.03%と8月の21.65%を大幅に上回っていた。9月のブラジル国債の平均償還期間は、3.83年と8月の3.90年よりも短くなっている。

9月のブラジル国債に占める海外投資家比率は、全体の9.44%の4,041億6,000万レアルで8月の9.40%に相当する3,925億1,000万レアルを100億レアル以上増加している。

9月の投資ファンドのブラジル国債の出資比率は8月の26.91%から26.39%に減少。年金ファンドは8月の23.94%から9月は23.71%に減少。金融機関は26.69%から27.43%に上昇。一方、保険関連会社のブラジル国債の出資比率は8月の3.95%と同率で推移している。

9月のポスト金利付き国債発行比率は、前月の39.17%から36.77%と約2.50%減少したが、年間ファイナンス計画目標の36.0%~40.0%の範囲内となっている。9月の確定金利付き国債発行比率は、前月の30.14%から32.56%に増加、インフレ指数連動国債発行は24.97%から24.90%、為替連動国債発行は5.72%から5.76%に上昇している。

今年の年間ファイナンス計画では、確定金利付き国債発行目標は全体の30%~34%。インフレ連動国債は23%~27%、為替連動国債は3.0%~7.0%となっている。9月の過去12か月間のブラジル国債の平均利払いは、8.72%と8月の8.54%よりも若干上昇。対内債務残高の利払いコストは、8月の7.29%から7.33%と若干上昇している。

9月の購入時に利回りが決定している固定金利国債(LTN)の金利コストは、4.90%と8月の5.17%から減少。インフラ指数連動国債(NTN-B)の金利コストは5.22%から5.53%に上昇。金利が半年ごとに支払われる固定金利国債(NTN-F)は、6.82%から6.64%に減少。政策金利(Selic)連動国債(LFTs)は、3.88%から3.56%に減少している。

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