就労・失業者管理センター(Caged)の発表によると、COVID-19パンデミックの2020年3月~9月の労働手帳に記載される正規雇用調査によると、正規雇用を失った65.6%の女性が占めている。
今年3月~9月の正規雇用は89万7,100人が解雇されたが、そのうちの2/3に相当する58万8,500人は女性の正規雇用の解雇が占めていた。COVID-19パンデミック前の今年1月の正規雇用の80%は男性であったが、2月は程同じ水準であった。
今年初め9か月間の男性の正規雇用数から過去数を差し引いた数はマイナス10万7,700人であったが、女性はマイナス45万1,400人全体の81%を占めている。
労働市場アナリストによると、COVID-19パンデミックによる女性も正規雇用の解雇比率が男性を上回っているうえに、7月から正規雇用が解雇数を上回って回復傾向を示しているものの女性の正規雇用比率が男性と比較して非常に低いことが憂慮されている。
7月~9月の女性の正規雇用総数は16万300人の増加に留まった一方で、男性の正規雇用総数は53万7,000人と女性の3.5倍も増加している。COVID-19パンデミック開始の今年3月の解雇数が正規雇用数を上回ったのは26万8,000人で女性は12万9,500人で男性の13万8,600人を下回っていた。
今年4月の正規雇用の女性の解雇数は41万4,300人、男性は52万5,300人と約80%であったが、5月は女性15万9,000人、男性は20万3,300人、6月は女性の解雇は4万6,100人に対して男性の正規雇用は2万1,500人増加して反転している。
7月の男性の正規雇用は12万7,600人増加に対して、女性の正規雇用は1万2,100人に留まっている。また8月は前期同様に19万200人に対して5万3,900人、9月は21万9,200人に対して9万4,300人に留まっている。
今年7月から3か月連続で正規雇用が増加傾向を示しており、3か月間の正規雇用総数は69万7,300人に達したにも拘らず、男性の比率が77.0%を占めている。9月の女性の正規雇用は6月比で僅か1.1%増加に留まったが、男性の正規雇用は2.4%増加、過去12か月間の女性の正規雇用はマイナス3.7%に対して男性はマイナス1.3%に留まっている。
今年第1四半期の女性の経済活動人口は4,720万人であったが、第2四半期には9.7%減少の4,260万人と約460万人減少したが、男性の経済活動人口は7.5%減少、第1四半期の女性の経済活動人口は前年同期比11.0%減少したが、男性は8.1%減少に留まっている。
今年9月の女性の失業率は17.0%に達している一方で、男性の失業率は11.8%と5.0%以上の開きが存在。特に女性の臨時雇用の解雇及び就職活動停止が増加している。