FGVは第3四半期のGDP伸び率7.5%増加予想(2020年11月19日付けヴァロール紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、2020年第3四半期のGDP伸び率は前四半期比7.5%増加、前年同期比ではマイナス4.4%、今年9月のGDP伸び率は前月比1.1%増加、前年同月比ではマイナス2.3%を記録している。

今年第3四半期のGDP伸び率は、前四半期比7.5%増加したにも関わらず、第2四半期のGDP伸び率は、3月から始まったCOVID-19パンデミックの影響を受けてマイナス9.7%を記録していた。今年9月末の国内総生産は、昨年末比ではマイナス5.0%の水準に留まって回復途上とIbre/FGV研究所のClaudio Consideraコーディネーターは指摘している。

第3四半期のGDP伸び率は、前四半期比7.5%増加で回復傾向を示しているにも関わらず、サービス業部門のGDP伸び率は公共サービスセクターやその他のサービスセクターが足枷になっている。外出自粛要請緩和や必需品以外の営業開始で、宿泊や外食サービスの一般家庭向けサービスセクターは少しは改善している。

今年9月の前月比のGDP伸び率は、鉱工業部門並びにサービス部門が牽引して1.1%増加で5ヶ月連続で増加した一方で、前年同月比ではマイナス2.3%、特にサービス部門はマイナス4.0%、農畜産部門はマイナス3.5%、一方鉱工業部門は、6ヶ月連続のマイナスから2.2%増加を記録している。

今年第3四半期の一般家庭の消費は、前年同期比マイナス5.1%を記録したが、前四半期比ではマイナス13.2%と二桁台の落込みを記録していた。耐久消費財セクターは0.9%増加、非耐久消費財セクターは1.0%増加している。

今年第3四半期の民間部門の住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)は前年同期比マイナス2.2%、特に機械・装置セクターはマイナス8.2%、第2四半期はマイナス29.3%を記録していた。

今年第3四半期の輸出は前年同期比1.7%増加、特に農畜産部門は15.9%、鉱業部門16.0%、消費財部門は19.2%それぞれ大幅に増加を記録している。

しかし資本財部門輸出はマイナス37.1%、サービス財部門輸出はマイナス26.2%、財・サービス量輸出はマイナス6.1%を記録した一方で、消費財輸出は14.6%増加、非耐久消費財輸出は22.5%増加している。

今年第3四半期の輸入は鉱工業部門やサービス部門の減少が牽引して、前年同期比マイナス24.4%を記録したが、唯一農畜産部門輸入は8.5%増加を記録している。

特に中間財輸入はマイナス17.6%、サービス財輸入はマイナス32.2%とそれぞれ二桁台の減少を記録。9月の前年同月比の輸入は全ての部門で減少しているが、資本財、鉱業並びにサービス部門の減少が顕著であった。

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