10月のブラジルの公的債務残高は2.47%増加の4兆6,300億レアル(2020年11月25日付けヴァロール紙)

国庫庁の発表によると、ブラジルの2020年10月の対内及び対外債務残高を合わせた公的債務残高総額は、前月比2.47%相当の112億レアル増加の4兆6,380億レアルに達している。

10月の対内債務残高が増加した主因として、10月の国債発行が1,732億6,000万レアルと過去最高の国債発行を余儀なくされたための対内債務残高の大幅増加となっている。

一方今年10月の国庫庁発行のブラジル国債の償還総額は973億1,000万レアル、ブラジル国債の利払い総額は、357億8,000万レアルに達している。

10月の過去12か月間の償還期間を迎えた国債は、全体の27.0%と9月の26.0%から1.0%増加、9月の平均国債の償還期間は3.83年であったが、10月は3.77年に短縮している。また10月の過去12か月間の国債の平均利払いは、9.04%と9月の8.72%から0.30%以上増加している。

今年11月のブラジルの国債発行の環境は、COVID-19対応のワクチン開発の朗報や米国の大統領選挙の確定などの要因で、国際金融市場は改善すると国庫庁では予想している。

今月23日のカントリーリスク指標として利用されているブラジルの5年物CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は、20.1%減少の174ポイントとなっている。

連邦政府は今年初めに2020年度の対内外債務残高は、4兆7,500億レアルと予想していたにも関わらず、COVID-19パンデミック対応の救済策による臨時支出のインパクトで、8月には4兆9,000億レアルの上方修正を余儀なくされた。2019年のブラジルの債務残高は前年比9.5%増加していた。

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