国庫庁全国税務監査人協会(Unafisco)の発表によると、2020年度の国庫庁による免税に相当する税制ベネフィット総額は4717億レアルに達すると予想されており、年初予想の3208億レアルを1500億レアル以上上回る見通しとなっている。
特にCOVID-19パンデミック対応の企業の利益や配当金に関する所得税(IR) の免税、 企業側が税金を払えば利息と刑罰が軽減される制度である滞納税回収計画(Refis)による免税などが牽引している。
国庫庁による免税に相当する税制ベネフィット総額4,717億レアルのうち、3,244億レアルはウナフィスコの特権と見なされている。今年の59種類の税制恩典のうち10種類の税制免除が全体の80%を占めると予想されている。
今年の国庫庁による免税総額トップは、企業の利益や配当金に関する所得税(IR) の免税総額の598億レアル、 次いで企業側が税金を払えば利息と刑罰が軽減される制度である滞納税回収計画(Refis)による免税総額は588億レアルが見込まれている。
今年の零細・小企業向け簡易税務申告(Simples Nacional)向け免税総額は、332億9200万レアル、マナウスフリーゾーン向け特権の免税総額は281億レアル、特別分割プログラムは222億4500万レアルとなっている。
慈善団体向け免税総額は142億レアル、労働集約型産業界に対する社会保障院(INSS)への従業員給与額の納付率の免税措置は100億レアル、農畜産品輸出の免税は80億レアルが見込まれている。