10月の鉱工業部門生産は1.1%増加(2020年12月2日付けヴァロール紙)

今月2日発表のブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、2020年10月の鉱工業部門生産は、前月比1.1%増加を記録している。10月の鉱工業部門生産は6ヶ月連続で前月比増加を記録、今年5月~10月の鉱工業部門の累計生産は39.0%増加して、COVID-19パンデミック開始前の2月の水準を1.4%上回っている。

Valor Data社の金融機関やコンサルタント会社対象の10月の鉱工業部門生産調査では、最低予想は0.4%増加、最高は2.5%増加、平均予想の1.5%増加を下回っている。今年10月の鉱工業部門生産は、前年同期比僅か0.3%微増した一方で、今年初め10か月間では前年同期比6.3%減少、10月の過去12か月間では5.6%減少している。

今年10月の鉱工業部門の部門別生産比較では、中間財セクターは前月比0.2%減少、前年同月比3.2%増加、今年初め10か月間は2.4%減少、10月の過去12か月間では2.4%減少、中間財セクターは鉱工業部門全体の55.0%を占めている。

10月の消費財セクターは前月比0.7%増加、前年同月比4.5%減少、今年初め10か月間は11.0%減少、10月の過去12か月間では9.1%減少している。

前期同様にそのうち耐久消費財セクターは前月比1.4%増加、前年同月比8.3%減少、24.6%減少、20.7%減少、非耐久消費財セクターは0.1%減少、3.4%減少、7.1%減少、5.8%減少している。資本財セクターは7.0%増加、2.1%増加、15.6%減少、13.9%減少している。

今年10月の鉱工業部門生産が1.1%増加した一因として、自動車・トラック・バス部門生産は前月比4.7%増加、5月~10月の6か月間累計では1,075.8%増加したが、2月の水準よりも依然として9.1%減少している。

また今年10月の鉱工業部門生産を牽引したのは自動車部門以外に、製鉄部門は3.1%、医薬品4.5%、機械・装置2.2%、金属2.8%、皮革・履物・旅行用品5.7%、非鉄金属2.3%、衣類・アクセサリー5.0%、コム・プラスティックは2.1%とそれぞれ増加している。

一方10月の鉱工業部門生産が前月比で減少したのは、食品部門は2.8%減少,鉱業2.4%減少、石油派生品・バイオ燃料1.2%減少、煙草18.7%減少、その他の化学製品生産は2.3%減少を記録している。

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