来年の建設業部門GDP伸び率は3.8%増加予想(2020年12月2日付けヴァロール紙)

サンパウロ州住宅建設業者組合(Sinduscon-SP)並びにジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の共同調査によると、2020年の建設不動産部門のGDP伸び率は、マイナス2.5%に縮小予想の一方で、2021年のGDP伸び率は3.8%増加を予想している。

年初の建設業界は、今年の業界のGDP伸び率を2.0%前後と予想していたにも関わらず、COVID-19パンデミックの影響で、マイナス2.5%の後退予想を余儀なくされているとサンパウロ州住宅建設業者組合のEduardo Zaidan副会長は指摘している。

今年の建設不動産業界のGDP伸び率マイナス2.5%予想の要因として、電力エネルギー、上下水道並びにエアコンなどを含む住宅建設最終工程の据え付けサービスセクターのGDP伸び率は、マイナス7.5%に落込むと予想されている。住宅建設一般部門のGDP伸び率はマイナス2.0%、インフラ部門はマイナス1.7%、道路建設部門はマイナス2.0%が予想されている。

今年4月並びに5月は、地方政府による外出自粛や必需品以外営業や製造部門生産の自粛要請で、住宅建設部門は中止や先送りを余儀なくされていた。また建材部門の生産停止や先送り、需要減少もマイナス要因となっている。

今年初め9か月間の新築住宅リリース軒数は、前年同期比27.9%減少の8万5,755軒と発表、今年第3四半期の新築住宅リリース軒数は、前年同四半期比10.5%減少の4万2,885軒と先週初めにブラジル建設工業会議所(Cbic)は発表していた。

サンパウロ州住宅建設業者組合(Sinduscon-SP)では、2021年の建設不動産部門は好調に推移すると予想しているが、建設業界への投資活性化するための連邦政府による税制改革とコスト削減で持続的成長政策の採用をZaidan副会長は指摘している。

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