昨日9日の中銀の通貨政策委員会(Copom)は、政策導入金利(Selic)を3回連続で2.00%に据え置いたが、先週Valor社は82金融機関やコンサルタント会社対象の調査でも2.00%据置の予想であった。
海外情勢、COVID-19パンデミックの第2波発生などの要因で短期的にはブラジル経済への影響するとの予想の一方で、コロナ禍のワクチン接種の早期の開始で中長期的には経済活動が回復すると予想されているが、中銀は経済環境安定のために継続して金融緩和政策でSelic金利を据置いた。
中銀の通貨政策委員会(Copom)は最近のインフレ指数は予想を上回っており、12月は更に上昇する可能性があるものの一時的な現象でモニタリングを継続する。次回の中銀の通貨政策委員会(Copom)は2021年1月19日及び20日が予定されている。
今年の中銀のインフレの中央目標値は4.00%、今年の許容下限値の2.50%を依然として下回っている。2021年のインフレの中央目標値は3.75%、2022年は3.50%、許容範囲は±1.50%を設定している。
2016年8月の政策誘導金利(Selic)は14.25%であったが、2018年末は6.5%、昨年末は4.5%、今年2月にSelic金利を0.25%引下げて4.25%、今年8月の中銀の通貨政策委員会(Copom)は、Selic金利を全会一致で2.25%から0.25%切下げて2.00%に決定していた経緯があった。