ブラジル地理統計院(IBGE)の月間サービス生産量調査(PMS)の発表によると、2020年11月のサービス部門生産量(生産性指数)は、6か月連続となる前月比2.6%増加を記録している。
昨年11月のサービス部門生産量は前年同月比マイナス4.8%と大幅に減少、昨年初め11か月間のサービス部門生産量は、前年同期比マイナス8.3%、昨年11月の過去12か月間ではマイナス7.4%と2012年12月から統計を取り始めて過去最低を記録している。
しかし昨年11月のサービス部門生産量レベルは、COVID-19パンデミックによる外出自粛や生活必需品以外の営業自粛などの影響でCOVID-19パンデミック前の2月よりも依然としてマイナス3.20%に留まっている。
昨年3月~5月のCOVID-19パンデミック期間中の3か月間のサービス部門生産量はマイナス18.8%、昨年11月のサービス部門生産量レベルは、過去最高時よりもマイナス14.1%の水準に低迷しているとブラジル地理統計院(IBGE)の調査マネージャーのRodrigo Lobo氏は指摘している。
昨年11月のサービス部門の5セクターの生産量調査では、倉庫や陸海空などの輸送・輸送補助サービス・郵便サービスセクターは前月比2.4%増加、ホテル、レストランや外食などの一般家庭向けサービスセクターは8.2%増加、教育・研究機関などの公共サービスセクターは2.5%増加した。
しかしCOVID-19パンデミック期間中の輸送・輸送補助サービス・郵便サービスセクター並びに一般家庭向けサービスセクターは最もダメージを受けていた経緯があった。
昨年11月のインフレ指数を考慮しないサービス部門売上は前月比2.7%増加、前年同月比マイナス4.1%、昨年初め11か月間のサービス部門売上はマイナス7.6%、過去12か月間ではマイナス6.5%を記録しているが、COVID-19パンデミック発生前の昨年1月から11か月間連続でマイナスを記録していた。
昨年11月のサービス部門生産量の州別調査では、調査対象の27地域のうち19地域でプラスを記録、特にサンパウロ州は3.2%増加、ミナス州2.8%、リオ州は1.3%それぞれ増加を記録していた。昨年10月のサービス部門生産量は前回発表の1.7%増加から1.8%増加に修正されている。