2020/21年度のブラジルの穀物生産は好天継続で記録更新か(2021年1月14日付けヴァロール紙)

国家配給公社(Conab)の調査によると、2020/2021年の穀物生産は、主に昨年最後の数か月間の南大河州の予想を上回る降雨の天候不順で心配されていたが、2021/2022年の穀物生産は、正常な降雨への復帰で記録更新が予想されている。

昨日13日の国家配給公社(Conab)の最終予想によると、2020/2021年の穀物生産は、昨年12月の前回予想を0.4%下回る2億6,480万トンに留まるものの、2019/20年を3.1%上回る記録更新が予想されている。

2020/2021年の穀物生産が2億6,480万トンに達すれば、10年前の2010/11年度を3年連続で1億トン上回る記録となる。また栽培面積は前年比1.6%増加の6,700万ヘクタール、1ヘクタール当たりの平均穀物生産は、昨年12月の予想を0.4%下回る3,952キログラムに留まるが、前年比では1.4%増加が予想されている。

昨日発表のブラジル地理統計院(IBGE)の2020/2021年の穀物生産の最終予想は前年比2.5%増加の2億6,050万トンに達すると予想している.

国家配給公社(Conab)では、今年1月の2020/2021年のブラジル国内の穀物生産を牽引する大豆生産予想は、昨年12月を0.6%下回る1億3,370万トン、しかし2019/20年比では7.1%と大幅増加を予想している。

前期同様にトウモロコシ生産は2019/20年比0.2%減少の1億2,313万トン、フェジョン豆生産は昨年の322万2,000トンから314万4,000トンに減少、コメ生産は昨年の111万8,300トンから109万400トンに減少、棉生産は昨年の300万2,000トンから265万1,000トンと35万トン近い減少が見込まれている。一方小麦生産は昨年の618万3,000トンから623万5,000トンと5万トン増加が見込まれている。

大豆、トウモロコシ並びに棉生産はブラジル農業を牽引するマット・グロッソ州の2020/2021年の穀物生産は、天候異変による大豆の作付け及び収穫の遅れなどの要因で、前年比1.3%減少の7,390万トンに留まった。

前期同様にパラナ州は0.4%微増の4,100万トン、南大河州は前年の大幅な減産の影響で29.7%増加の3,410万トンを記録、ゴイアス州は0.8%減少の2,730万トン、南マット・グロッソ州は3.5%増加の2,130万トンを記録している。

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