ブラジル地理統計院(IBGE)の州別鉱工業部門生産調査(PIM-Regional)によると、2020年11月の調査対象の15地域のうち10地域で前月比増加を記録している。
昨年11月のブラジルの鉱工業部門生産は前月比1.2%増加したが、調査対象の26セクターのうち17セクターは、増加を記録した一方で、9セクターは減少を記録している。
昨年5月~11月の7ヶ月間の鉱工業部門生産は、40.7%増加を記録した一方で、COVID-19パンデミックによる外出自粛や生産停止を余儀なくされた昨年3月及び4月の僅か2か月間の鉱工業部門生産は、マイナス27.1%を記録していた経緯があった。昨年11月の鉱工業部門生産は、COVID-19パンデミック前の2月よりも2.6%増加に留まっている。
昨年11月の州別の鉱工業部門生産比較では、バイア州が4.9%増加でトップ、サンパウロ水位は1.5%増加、南大河州3.8%、マナウスフリーゾーンを抱えるアマゾナス州3.4%、北部地域2.9%、サンタ・カタリーナ州2.8%、セアラー州1.7%、リオ州1.6%、パラナ州1.6%並びにミナス州は0.6%とそれぞれ増加を記録している。
一方昨年11月の鉱工業部門生産がマイナスを記録したのはパラー州のマイナス5.3%、マット・グロッソ州マイナス4.3%、ペルナンブーコ州マイナス1.0%、エスピリット・サント州マイナス0.9%並びにゴイアス州はマイナス0.9%を記録していた。
また昨年11月の鉱工業部門生産は前年同月比2.8%増加、調査対象の15地域のうち10地域で増加を記録、サンパウロ州は4.7%増加した一方で、リオ州はマイナス7.0%と大幅減少を記録していた。
前記同様にパラナ州は14.0%の二桁増加を記録、サンタ・カタリーナ州11.1%、ペルナンブーコ州10.0%とそれぞれ大幅増加を記録した一方で、マット・グロッソ州はマイナス18.4%と二桁減少、パラー州マイナス4.6%、ゴイアス州マイナス4.2%、エスピリット・サント州はマイナス3.9%を記録していた。
昨年11月のサンパウロ州の鉱工業部門生産は、自動車セクター並びに機械・装置セクターが牽引して前月比1.5%増加、COVID-19パンデミックの影響で昨年3月はマイナス5.4%、4月はマイナス24.6%とそれぞれ大幅に減少していたが、昨年11月のサンパウロ州の鉱工業部門生産は、COVID-19パンデミック直前の2月の水準を6.0%上回る回復を記録しているものの、ピーク時の2011年3月の水準よりも依然としてマイナス17.2%の水準に留まっている。
2020年初め11か月間の鉱工業部門生産の調査対象の15地域のうち12地域でマイナスを記録しており、サンパウロ州はマイナス7.2%、エスピリット・サント州マイナス15.9%、セアラー州マイナス8.2%、南大河州マイナス7.4%、アマゾナス州マイナス7.2%、国内平均はマイナス5.5%を記録している。
また国内平均のマイナス5.5%を上回ったのは、サンタ・カタリーナ州のマイナス6.1%、バイア州マイナス6.1%、マット・グロッソ州マイナス5.8%、ミナス州マイナス4.8%、パラナ州マイナス4.3%、北部地域マイナス4.2%、パラー州はマイナス0.4%を記録していた。一方ペルナンブーコ州は3.2%、リオ州0.5%、ゴイアス州は0.4%とそれぞれ増加を記録していた。