ブラジル銀行連盟(Febraban)のクレジット特別調査によると、2020年12月のブラジルのクレジット部門は前月比1.5%増加、8か月連続で増加を記録、2020年1年間累計では前年比15.4%増加予想で、2012年に記録した16.4%増加に次ぐ伸び率を予想している。中銀による正式な昨年のクレジット部門の統計発表は今月28日に予定されている。
昨年12月のクレジット部門で最も伸びたのは、個人向けクレジットカードや法人向け前受クレジットなどのクレジット先が自由に選定できる自由クレジットは、1.9%増加が牽引したとブラジル銀行連盟(Febraban)のIsaac Sidney会長は説明している。
昨年12月の貸付先が限定されている政府系大型プロジェクト向けの限定クレジットは、僅か1.0%増加したにも関わらず、昨年1年間では15.3%増加が見込まれている。
昨年12月の個人向けクレジットは、年末商戦の消費が牽引して1.5%増加、昨年1年間では10.8%増加予想、また過去最低の住宅ローン金利クレジットに次いで、限定クレジットは1.4%増加が予想されている。
また昨年12月の法人向けクレジットは、1.5%増加と11ヶ月連続で増加を記録、昨年1年間では21.7%増加予想で、2008年に記録した36.7%増加に次ぐ記録が見込まれている。
昨年12月の法人向け限定クレジットは、連邦政府による公共事業の削減政策の導入で、マイナス33.1%と大幅に減少したにも関わらず、2019年12月の水準を32.0%上回っている。