22日発表に中銀の最終フォーカスレポートによると、2021年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の4.60%から4.71%に上方修正、2022年のIPCA指数も3.50%から3.51%に微調整している。
今年末の政策導入金利(Selic)は前回予想の4.50%から5.00%に上方修正、2022年末のSelic金利も前回予想の5.50%から6.00%に引き上げている。
17日開催された中銀の通貨政策委員会(Copom)は、政策導入金利(Selic)を7ヶ月連続で過去最低の2.00%を維持していたにも関わらず、食料品並びに燃料価格が牽引しているインフレ圧力を抑制するために、一挙に0.75%引上げて2.75%の決定を余儀なくされていた経緯があった。
また17日の今回の中銀の通貨政策委員会(Copom)による政策導入金利(Selic)の0.75%に続いて、今後45日後に開催される次回の通貨政策委員会(Copom)でも、再度のSelic金利の引上げ中銀は示唆していた。
中銀は、今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)の中央目標値を3.75%、また2021年のIPCA指数の許容範囲は±1.50%に相当する最低2.25%、最高5.25%に設定している。
2022年のIPCA指数の中央目標値は3.50%、2022年は最低2.00%、最高5.00%に設定している。2023年の中央目標値は3.25%、最低1.75%、最高4.75%が設定されている。
また中銀の最終フォーカスレポートでは、今年のGDP伸び率は前回予想の3.23%から3.22%に下方修正した一方で、2022年のGDP伸び率前回同様に2.39%に据え置いている。
今月初めにブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2020年のGDP伸び率がマイナス4.1%と統計を取り始めた1996年以降では、2015年に記録したマイナス3.5%を上回る最大の落ち込み記録したが、昨年第4四半期のGDP伸び率は前四半期比3.2%増加を記録していた。
今年末のレアル通貨に対するドルの為替は前回同様のR$5.30に据え置かれた一方で、2022年のドルの為替はR$5.20からR$5.25とレアル安の為替に修正されている。