カルフール(Carrefour)は75億レアルでBig Brasil グループを傘下に収める(2021年3月24日付けエスタード紙)

世界各地にスーパーマーケットチェーンを展開するフランス資本の小売企業カルフール(Carrefour)は、プライベート・エクイティのAdvent International 社並びに競合のWalmart社から75億レアルでBig Brasil グループを傘下に収めた。

しかしカルフール社によるBig Brasil グループ買収は、独占禁止法に触れる可能性があるために、日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(Cade)の審査で承認を得る必要があるが、同社では2022年迄の承認を見込んでいる。

カルフール社は、Big Brasil グループの株式の70%に相当する52億5,000万レアルは現金払い、株主総会後に残りを組み込む予定をしている。

カルフール社は、Big Brasil グループ買収契約締結後10日以内に9億レアルの前払いで合意したが、仮に経済防衛行政審議会(Cade)の審査で承認されない場合は返却で合意している。

Big Brasil グループ買収が成立すれば、カルフール・グループはカルフール・ブラジルの株式の67.7%、ペニンスラ・パルティシパソエスは7.2%、アドベントとウォルマートは、合わせて5.6%の株式を保有する。

昨年のカルフール社とビッグ社の名目売上合計は1,000億レアル、カルフールが発表したプロフォーマデータによると、2020年の売上高は893億レアル。Ebitdaは65億レアル、両社合わせた店舗数は876店舗、従業員数は13万7,000人に達している。

カルフール社の固定顧客は4,500万人、今回のビッグ社の買収によるシナジー効果として更に1,500万人のビッグ社の固定顧客の取り込みが期待されている。

 

 

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