2021年度の穀物生産は記録更新予想並びに穀物の国際コモディティ価格の高止まりに伴って、今年初め2か月間のコンバイン、種蒔機や耕運機などの農業機械販売は販売好調で推移している。
今年初め2か月間のブラジル国内の農業機械販売は、前年同期比36.3%の大幅増加を記録、ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、2021年初め2か月間の鉱工業部門の資本財部門生産は、前年同期比16.6%の二桁増加を記録した一方で、製造業部門生産は僅か1.3%増加に留まっている。
2020年第1四半期の製造業部門の農業向け資本財生産は、前年同期比マイナス5.1%、第2四半期はマイナス16.5%に留まっていたが、第3四半期は13.4%増加、第4四半期は36.8%増加を記録している。
今年2月の農業生産システム(LSPA)による今年の穀物生産は、前年比900万トンに相当する3.5%増加の2億6,310万トンが予想されている。
今年第1四半期のブラジルの穀物輸出は、大豆やトウモロコシなどの国際コモディティ価格の高騰で好調に推移しており、特に大豆の国際コモディティ価格は、前年同期比54.2%上昇して、2013年以降の同期では最高の価格を記録している。