2021年第1四半期のブラジルのスタートアップ企業の資金調達総額は、COVID-19パンデミックの終息の目途が立っていないにも拘らず、昨年1年間の50%以上に相当する110億レアルに成功している。昨年同期のスタートアップ企業の資金調達は僅か30億レアルであった。
2020年第1四半期の資金調達件数は136件で資金調達総額は30億レアル、前期同様にCOVID-19パンデミックの影響を受けた昨年第2四半期は104件で44億2,000万レアル、昨年第3四半期は128件で62億7,000万レアル、昨年第4四半期は140件で68億4,000万レアルであった。
今年第1四半期のブラジルのスタートップ企業による資金調達総額110億レアルは、昨年1年間の199億レアルの54%に相当、今年1年間では昨年の資金調達総額の2倍~3倍に達する可能性が予想されている。
2016年~2017年にかけて創業されたスタートアップ企業による資金調達が牽引しており、今年の資金調達総額は285億レアルをDistrito Dataminer社アナリストのEduardo Fuentes氏は見込んでいる。
今年第1四半期のスタートアップ企業への投資では、健康・医療分野向けの“healtechs”並びに教育関連向けの“edtechs”が牽引している。今年第1四半期の“edtechs”関連スタートアップ企業の資金調達は、16件で12億6,000万レアルに達しており、昨年同期の5件で6,380万レアルに2倍を記録している。
また今年第1四半期の“healtechs”関連スタートアップ企業の資金調達は、昨年同期の337%増加に相当する5億3,300万レアルに達している。