フィアット・クライスラー社は、ミナス州州都ベロ・オリゾンテ市近郊のベッチン自動車工場の自動車生産の一部操業を部品不足のために、来週から集団休暇採用の検討を行っている。
同社は、既に地元の金属労連にベッチン工場の3製造ラインのうち1製造ラインの800人~1000人の組立工を対象に、来週から集団休暇導入による自動車生産の操業停止を申し入れている。
フィアット社、ジープ社、プジョー社並びにシトロエン社を擁するStellantis社グループは、電気関連部品、特に半導体部品や鋼板類の供給問題の影響で、ベッチン工場のどの製造ライン、集団休暇の開始日及び採用期間の検討を行っている。
フィアット社のベッチン工場では、自動車向け半導体部品の供給不足問題の影響で、3製造ラインのうち1製造ラインを対象に、今年3月10日から10日間の集団休暇を採用していた経緯があった。
フィアット社以外の自動車メーカーでは、ワーゲン社、トヨタ社、BMV社、ホンダ社、メルセデス・ベンツ社、日産社並びにルノー社は、部品供給問題以外にもCOVID-19の感染拡大対応策として、3月末に集団休暇の採用を発表していた経緯があった。