2021年2月のブラジルの鉱工業部門生産は前月比マイナス0.7%を記録したが、2月の鉱工業生産は調査対象15地域のうち10地域でマイナスを記録している。
今年2月の鉱工業部門の地域別生産調査では、生産が最も落込んだのはセアラー州のマイナス7.7%、パラー州マイナス7.4%、バイア州マイナス5.8%であった。
一方今年2月の鉱工業部門の生産が上昇したのはマット・グロッソ州の7.3%増加、エスピリット・サント州4.6%増加、昨年12月~今年2月の四半期の生産伸び率比較では、マット・グロッソ州は3.3%増加、リオ州1.7%、ミナス州1.0%、サンタ・カタリーナ州は0.7%それぞれ増加を記録している。
また今年2月の過去12か月間の鉱工業部門生産は、昨年3月開始のCOVID-19パンデミックの悪影響でマイナス4.2%と大幅な落ち込みを記録したが、ペルナンブーコ州は3.0%増加、パラー州は0.1%増加している。
一方最も落込みが大きかったのは、エスピリット・サント州のマイナス14.1%、バイア州マイナス9.4%、アマゾナス州マイナス7.3%、マット・グロッソ州マイナス6.3%、セアラー州マイナス5.8%、北東部地域マイナス5.2%、サンパウロ州マイナス5.1%、南部地域はマイナス4.3%と全国平均のマイナス4.2%を上回った。
今年1月まで鉱工業部門生産は9か月間連続で増加を記録、累積生産伸び率は41.9%を記録していたが、2月の鉱工業部門生産は一転して前月比マイナス0.7%に転じている。
今年2月の鉱工業部門生産は前年同月比0.4%増加、今年初め2か月間は1.3%増加、2月の過去12か月間はマイナス4.2%、昨年4月のマイナス2.9%以降では、今年1月まで9か月連続でプラスを記録していた。
また鉱工業部門の部門別生産比較では、今年2月の資本財部門生産は前月比マイナス1.5%、前年同月比16.1%増加、今年初め2か月間の累計生産は16.6%増加、2月の過去12か月間の累計生産はマイナス7.3%を記録している。前期同様に中間財部門生産は0.6%増加、0.5%増加、1.7%増加、マイナス0.9%であった。
また消費財部門生産はマイナス1.1%、マイナス3.2%、マイナス2.3%、マイナス9.0%、そのうち耐久消費財部門はマイナス4.6%、マイナス8.4%、マイナス6.3%、マイナス20.1%、非耐久消費財部門はマイナス0.3%、マイナス1.6%、マイナス1.1%、マイナス5.9%を記録していた。