2020/21年度の最終のブラジル国内の穀物生産の上方修正、特に好調に推移している大豆並びにトウモロコシの国際コモディティ価格が牽引して、2021年のブラジルの農畜産部門の総生産価格(VBP) は、1兆1,000億レアルに達すると農務省では試算している。
今回の農務省による今年度の農畜産部門の総生産価格(VBP) の1兆1,000億レアル予想は、昨年の総生産価格(VBP) 9,410億レアルを12.4%上回る予想、また昨年の総生産価格(VBP) は、前年比17.1%増加を記録していた。
今年の大豆生産の記録更新並びに国際コモディティ価格の好調が牽引して、今年の大豆の総生産価格(VBP) は、前年比31.5%増加の3,460億レアル、トウモロコシの総生産価格(VBP) は、前年比20.9%増加の1,299億レアルが見込まれている。
また今年のサトウキビの総生産価格(VBP) は、前年比2.5%増加の783億レアル、棉は前年比5.2%増加の259億レアル、コメは前年比5.1%増加の194億レアル、オレンジは前年比3.1%増加の167億レアル、カカオは前年比9.9%増加の42億レアル、小麦の総生産価格(VBP) は、前年比23.1%増加の107億レアルが見込まれている。
一方今年のバナナの総生産価格(VBP) は、前年比マイナス4.8%の139億レアル、コーヒーは前年比マイナス22.7%の293億レアル、キャサバ芋は前年比マイナス0.5%の114億レアル、トマトの総生産価格(VBP) は、前年比マイナス17.9%の99億レアルが見込まれている。
今年の畜産部門の総生産価格(VBP) は、前年比5.1%増加の3,301億レアル予想、特に牛肉関連の総生産価格(VBP) は、前年比10.3%増加の1483億レアル、鶏肉は前年比2.9%増加の880億レアル、豚肉は、前年比マイナス3.3%の288億レアル、牛乳は3.5%増加の483億レアル、鶏卵の総生産価格(VBP) は、前年比5.0%増加の166億レアルが見込まれている。