20日午後にサンパウロ証券取引所(B3)でサンパウロ都市圏鉄道会社(CPTM)の近郊鉄道のサンパウロ市北部を東西に結ぶ8号線及びピニェイロス川沿線の9号線の入札が実施された。
この入札にはCCR社、Itapemirim社牽引のコンソーシアム、 Integraçãoコンソーシアムが入札に参加、CCR社とRuasInvest社で構成されたMob 3コンソーシアムが最低入札価格の202.56%に相当する9億8000万レアルで落札した。
Mob 3コンソーシアムが落札した8号線及び9号線のコンセッション期間は30年、投資総額は32億レアル、入札最低額は3億2,390万レアルと決められていた。
CCR社に次いで入札価格が高かったのは最低入札価格の143.2%に相当する7億8770万レアルを提示したComporte社, Consbem社並びにCAF Investment Projects社で構成されるMobi TrensコンソーシアムはCCR社の提示価格を10%以上下回っていたために、競売継続に参加できなかった。
Iberica Holding並びにMetra社で構成されるIntegraçãoコンソーシアムは最低入札価格の60.39%増に相当する5億1950万レアルを提示、Itapemirim及びEncalso Construçõesで構成されるコンソーシアムは23.49%増の4億レアルを提示していた。
8号線はかつての中・長距離旅客列車のターミナル駅であったJúlio Prestes駅とオザスコ、カラピクイバ、バルエリ通りジャンヂーラ方面を結ぶ路線。9号線は1957年に開通。オザスコにあるOsasco駅とGrajaú駅の間で運行。サンパウロ市西部を流れるピニェイロス川に沿って線路が伸びている。
入札参加の最有力候補のCCRグループのMarco Cauduro社長は、今回の入札に意欲を示しており、サンパウロ市の地下鉄4号線、5号線並びに17号線を運営しているコンソーシアムのメインメンバーとなっている。
またCCR社の対抗馬としてSimpar社も落札に意欲を示しており、地下鉄5号線並びにモノレール17号線の入札に参加したが、CCR社に後塵を拝していた。