今年4月のアマゾン地域の違法森林伐採は過去6年で最悪(2021年5月7日付けヴァロール紙)

ブラジル国立宇宙調査研究院(INPE)の衛星データを利用したアマゾン伐採監視システム(Prodes)調査によると、2021年の初め4か月間の法定アマゾン地域の熱帯雨林の違法伐採面積は、1,157平方キロメートルに達している。

今年4月の法定アマゾン地域の熱帯雨林の違法伐採面積は、前年同月比42.5%の大幅増加の582平方キロメートルに達し、4月としては過去6年間で最大の違法伐採面積を記録、先進諸国から非難されている。昨年4月の違法伐採面積は、407平方キロメートルであった。

また今年初め4か月間の法定アマゾン地域の熱帯雨林の違法伐採面積は、1,157平方キロメートルに達し、2020年の初め4か月間の違法伐採面積の1,204平方キロメートルを3.9%下回った。

法定アマゾン地域の熱帯雨林の違法伐採が容易な乾季は、6月から9月であり、来月から3か月間の熱帯雨林の違法伐採増加を阻止するのは容易ではない。

2020年8月~2021年4月の9ヶ月間の熱帯雨林の違法伐採面積は、4,843平方キロメートルと過去6年間では、2019年8月~2020年4月の5,680平方キロメートルに次ぐ悲観的な記録となっている。

法定アマゾン地域の熱帯雨林の違法伐採面積の州別比較では、パラー州は211平方キロメートルで最悪、次いでアマゾナス州は175平方キロメートル、マット・グロッソ州は、117平方キロメートルの熱帯雨林が消滅している。

今年4月のブラジル国立宇宙調査研究院(INPE)からブラジル環境・再生可能天然資源院(IBAMA)に通報された違法伐採拠点は1,566カ所に達し、昨年同期の1,294カ所よりも270カ所以上上回っている。

新型コロナウイルスのパンデミックで充分な予算や人的資源不足で、アマゾン地域の熱帯雨林の違法伐採の取締まりに障害になっているが、ブラジル環境・再生可能天然資源院(IBAMA)によれば、ボルソナロ政権下、森林破壊を食い止めるレンジャーのための予算は半減され、森林保護に充てられる伐採者の罰金も大幅に減少している。

Amazônia legal(法定アマゾニア)と呼ばれるアマゾン河流域のアクレ州並びにアマパ州、アマゾナス州、マット・グロッソ州、ローライマ州、パラー州、ロンドニア州、トカンチンス州、マラニョン州の一部で構成され、ブラジル国土の61%に相当する521万平方キロメートルを擁している。

 

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