今年3月のサービス部門生産量はマイナス4.0%(2021年5月12日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間サービス部門生産量調査(PMS)の発表によると、2021年3月のサービス部門生産量(生産性指数)は、前月比マイナス4.0%を記録、今年2月までの連続9か月間増加から一転して減少に転じている。

ヴァロール・データー社の20社の金融機関やコンサルタント会社対象の調査によると、今年3月のサービス部門の平均生産量予想はマイナス3.3%、最高予想はマイナス2.0%、最低予想はマイナス9.1%であった。

今年3月のサービス部門生産量は、COVID-19パンデミック開始の影響を受けだした前年同月比では4.5%増加していたが、昨年3月は、前月まで12か月間連続のマイナスからプラスに転じていた。また今年3月の過去12か月間のサービス部門の累積生産量は、マイナス8.0%とCOVID-19パンデミックの影響を受けて大幅に落ち込んでいる。

今年3月のサービス部門生産量の調査対象の5セクターのうち3セクターでマイナスを記録、一般家庭向けセクター生産量は、マイナス27.0%と2020年4月のマイナス45.6%以降では最高の落込みを記録している。

前期同様に倉庫や陸海空などの輸送・輸送補助サービス・郵便サービスセクターは、マイナス1.9%と今年初め2か月間の累計生産量の7.4%増加から一転してマイナスを記録している。

また前期同様に今年3月の教育・学術研究機関などの公共サービスセクターのサービス部門生産量は、前月比マイナス1.4%と今年初め2か月間の累計生産量の9.6%増加から一転してマイナスを記録している。

一方今年3月の情報通信サービスセクターの生産量は1.9%増加、2月からの累計では2.0%増加、その他のサービスセクターは3.7%増加、、2月からの累計では7.1%と大幅増加を記録している。

今年3月のインフレ指数を考慮しないサービス部門の名目売上は、前月比マイナス0.4%、前年同月比6.1%増加、今年第1四半期はマイナス0.2%、3月の過去12か月間の名目売上は、マイナス7.7%を記録している。

全国27州対象の今年3月のサービス部門生産量の比較では、14州が前月比マイナスを記録、最も落込みが大きかったのは、連邦直轄地ブラジリアはマイナス6.1%、サンパウロ州のマイナス2.6%、ミナス州マイナス1.6%、サンタ・カタリーナ州マイナス3.4%、リオ州マイナス0.8%であった。

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