最終フォーカスレポートは今年のGDP伸び率を3.45%の上方修正(2021年5月17日付けエスタード紙)

中銀の最終フォーカスレポートによると、今年のGDP伸び率を前回予想の3.21%から3.45%と大幅に下方修正、2022年のGDP伸び率も前回予想の2.33%から2.38%に上方修正している。

ブロードキャストプロジェクションの35社対象の調査によると、スイスクレジット社、UBS社、Goldman Sachs社、コンサルタント会社MB Associados社並びにParallaxis Economics社などは、今年のGDP伸び率を軒並み上方修正、4月の平均GDP伸び率は3.2%であったが、現在は3.8%に上方修正している。

今年末のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の5.06%から5.15%に上方修正したが、1か月前の予想は4.92%であった。2022年のIPCA指数は前回予想の3.61%から3.64%に上方修正したが、2023年のIPCA指数は前回同様3.25%に据え置いている。

今年のIPCA指数の許容範囲は±1.50%に相当する最低2.25%、最高5.25%に設定されている。た2022年のIPCA指数の中央目標値は3.50%、2022年は最低2.00%、最高5.00%に設定している。2023年の中央目標値は3.25%、最低1.75%、最高4.75%が設定されている。各年のインフレ目標値は国家通貨審議会(CMN)によって設定されている。

今年3月のIPCA指数は0.93%を記録していたが、4月は0.31%に減少、過去12か月間の累計IPCA指数は6.76%に達し、2016年11月の水準まで達している。

5日開催された中銀の通貨政策委員会(Copom)は、政策導入金利(Selic)を2回連続で0.75%引上げて3.50%に決定、中銀の議事録では、次回のCopom委員会でも再度0.75%引上げて4.25%になる可能性を示唆している。

金融市場関係者は、今年末のSelic金利を5.50%と予想、2022年末のSelic金利は前回予想の6.25%から6.50%に引き上げている。

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