フォーカスレポートは、今年のGDP伸び率を4.36%に上方修正(2021年6月7日付けエスタード紙)

最終フォーカスレポートによると、2021年のGDP伸び率は前回予想の3.96%から4.36%と0.40%上方修正、また2022年のGDP伸び率は前回予想の2.25%から2.31%に上方修正している。

先週のブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2021年第1四半期のブラジルの国内総生産GDP伸び率は、前四半期比1.2%増加、前年同期比では1.0%増加を記録、今年第1四半期の国内総生産の1.2%増加で、2019年第4四半期の水準に回復している。

また今年のGDP伸び率は、前回予想の5.50%から6.10%に上方修正、2022年のGDP伸び率も前回予想の2.30%から2.40%に上方修正している。

今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、インフレ圧力の増加に伴って、前回予想の5.31%から5.44%と9週連続で上方修正を余儀なくされている。

今年のIPCA指数の中央目標値は3.75%、許容範囲は±1.50%に相当する最低2.25%、最高5.25%に設定されている。また2022年のIPCA指数の中央目標値は3.50%、2022年は最低2.00%、最高5.00%に設定している。2023年の中央目標値は3.25%、最低1.75%、最高4.75%が設定されている。各年のインフレ目標値は国家通貨審議会(CMN)によって設定されている。

2020年のIPCA指数は4.52%を記録して、連邦政府の中央目標値4.00%を突破したものの、許容範囲には収まっていたが、2016年以降では最高のIPCA指数を記録していた。また2022年のIPCA指数は、前回予想の3.68%から3.70%に微増予想。

今年末の政策導入金利(Selic)は、インフレ圧力の上昇に伴って、前回予想の5.75%に据置。3月17日開催された中銀の通貨政策委員会(Copom)は、政策導入金利(Selic)を7ヶ月連続で過去最低の2.00%を維持していたにも関わらず、食料品並びに燃料価格が牽引しているインフレ圧力を抑制するために、一挙に0.75%引上げて2.75%の決定を余儀なくされた。

また5月5日に開催された中銀の通貨政策委員会は、Selic金利を2回連続で0.75%引上げて3.50%に決定、中銀の議事録では、次回のCopom委員会でも再度0.75%引上げて4.25%になる可能性を示唆している。2022年末のSelic金利は前回同様6.50%に据え置かれている。

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