ブラジルは5大銀行が80%以上のマーケットシェア寡占(2021年6月7日付けUOLサイトより抜粋)

中銀の発表によると、ブラジルのイタウー銀行、ブラデスコ銀行、ブラジル銀行、サンタンデール銀行並びに連邦貯蓄金庫で構成される5大銀行のクレジット部門のマーケットシェアは、81.8%の寡占状況となっている。

2019年の5大銀行のクレジット部門のマーケットシェアは83.7%を占めていたが、フィンテック(Fintech)によるデジタル銀行の台頭で、約2年間で2.0%のマーケットシェアを失っているにも関わらず、相変わらず80%以上の寡占状況が継続している。

フィンテック(Fintech)によるデジタル銀行の台頭で、2020年の5大銀行のクレジット部門のマーケットシェアは、前年比4.3%減少に相当する79.1%までマーケットシェアが減少していた。

2020年の5大銀行の総資産のマーケットシェアは、ブラジル銀行並びに連邦貯蓄金庫のマーケットシェアの減少が牽引して、前年比3.4%減少に相当する77.6%まで減少していた。
 
2019年のブラジル銀行並びに連邦貯蓄金庫の個人向けクレジットのマーケットシェアは45.5%、2020年は44.4%に微減したが、2018年のマーケットシェア48.2%から4.0%以上減少している。

ブラジル銀行並びに連邦貯蓄金庫の個人向けクレジットのマーケットシェアは、減少傾向になっているにも関わらず、連邦貯蓄金庫の個人向けクレジットのマーケットシェアは27.0%で断トツ、2位はブラジル銀行の17.4%、イタウー銀行は11.9%、ブラデスコ銀行は11.2%、サンタンデール銀行は10.0%となっている。

 

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