機械金属部会並びに自動車部会合同の第二回オンラインフォーラムは、2021年8月27日午前9時から10時まで約90人が参加して開催、進行役は森谷伸晃フォーラム委員長が務めた。
初めに機械金属部会の山田佳宏部会長は、テーマ「2021 年度下期の振り返り並びに今年の展望」、副題 「回復基調の継続と 今後の動向に関するキーワード」として、初めに会員企業の状況では、事業分野並びに会員企業の状況を説明。また鉱工業生産の推移、土木建設指数、粗鋼生産、電力消費、石油製品、紙パルプ、工場用設備・制御機器、建設機械、ポンプ・エンジン・コンプレッサー等、工作機械・工具、自動車関連について説明。最後に今後に関するキーワードでは、政治リスク 、インフレ、金利上昇 、サプライチェーンに関する諸問題 (生産資材の調達難、価格高騰、物流費用増加、 貨物運送の遅延)、 脱炭素化対応 (再生エネルギーの動向、装置産業・製造業の カーボンニュートラルへの取組) 、製造現場・生産設備のデジタル化、リ モートオペレーションについて説明した。
続いて自動車部会の平林敦氏及び佐々木幸博氏は、テーマ「2021年上半期の振り返りと今後の展望」では、過去20年間の四輪・二輪の年間販売台数推移、月間販売推移、生産台数や輸出台数の推移、自動車価格の推移、ブランド別シェアの推移などについて説明。自動車業界の短期展望では、半導体の回復のタイミング、不透明や政治経済動向、中長期展望では税制、環境規制、カーボンニュートラルと自動車の電動化の問題点などについても説明した。
質疑応答では、Covid-19パンデミックの影響によるデリバリーサービス拡大による二輪販売の動向及びウーバーイーツ社のブラジル撤退の影響。韓国や欧米勢のメルコスールEPAの動き及びロディスティック面での障害。政策誘導金利上昇による四輪車及び二輪車販売に対する影響が挙げられた。