ブラジル地理統計院(IBGE)の地域別鉱工業部門生産調査(PIM-Regional)によると、2022年2月の調査対象の15地域のうち10地域でCOVID-19パンデミック前の2020年2月の水準を下回って回復が遅れている。
今年2月の15地域対象の地域別鉱工業部門の平均生産レベルは、COVID-19パンデミック前の2020年2月の水準を3.5%と依然として大幅に下回っていることが判明している。
COVID-19パンデミック前の2020年2月の鉱工業部門生産の地域別比較では、鉱業部門が牽引するパラー州はマイナス21.6%で元も回復が遅れている。
パラー州に次いでバイア州の鉱工業部門生産がマイナス17.5%を記録した要因として、2021年1月のフォード社がバイア州のカマサリ工場での生産中止がマイナスを牽引、北東部地域もマイナス15.7%を記録している。
またCOVID-19パンデミック前の2020年2月の鉱工業部門生産レベルを下回っているのは、セアラー州はマイナス13.2%、ペルナンブーコ州マイナス9.1%、エスピリット・サント州マイナス5.5%、アマゾナス州マイナス5.3%、ゴイアス州マイナス3.1%、サンパウロ州マイナス1.6%、ミナス州はマイナス0.8%、リオ州はマイナス0.1%であった。
一方COVID-19パンデミック前の2020年2月の鉱工業部門生産レベルを上回っているのは、マット・グロッソ州は唯一23.5%の二桁増加を記録、パラナ州5.2%増加、南大河州2.3%増加、サンタ・カタリーナ州は0.8%微増している。