昨年の包装容器関連生産は前年比3.0%減少(2022年3月16日付けヴァロール紙)

ブラジル包装紙協会(Abre)がジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)に依頼した調査によると、2021年の段ボール箱・プラスチック・ガラス・製缶・木材などを原料とした包装容器関連生産は、前年比3.0%減少したが、2020年迄の3年間は、製造業部門よりも包装業部門の生産伸び率のほうが上回っていた

ロシアによるウクライナ侵攻、石油の国際コモディティ価格高騰、今年のブラジルのGDP伸び率が1.0%増加~マイナス2.0%が予想されているために、今年の包装容器関連メーカーの生産は、前年比マイナス0.5%前後に留まると予想されている。

またロシアのウクライナ侵攻の影響による石油価格の高騰は、ブラジルの包装容器の3分の1を占めるプラスティック容器の製造コストを直面するために大きなマイナス要因となる。

2021年第4四半期の製造業部門のGDP伸び率は0.1%微増したにも拘らず、包装関連部門の生産は、在庫調整の影響でマイナス4.2%と大幅な落込みを記録していた。

2021年のブラジルの包装容器・梱包資材では、プラスティックが全体の37.1%を占めており、製缶は21.4%、段ボール箱は19.7%と3種類の資材で全体の80%を占めている。またカードや製紙は7.6%、ガラス4.2%、包装紙4.3%、繊維3.7%、木材関連は1.9%であった。

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