今年の貿易収支は750億ドルの黒字予想(2022年3月20日付けヴァロール紙)

国際コモディティ価格の高騰が牽引して、2022年のブラジルの貿易収支は、昨年の610億ドルの黒字を大幅に上回る750億ドルの黒字計上をMCM Consultores社では予想比ている。

ロシアのウクライナ侵攻で、ブラジルの輸出向け主要品目の国際コモディティ価格が上昇しており、ブラジルの輸出の70%はコモディティ商品となっている。

特に原油並びに鉄鉱石の国際コモディティ価格の高騰で今年のブラジルの輸出総額は前回予想の2,686億ドルから3,053億ドルと約400億ドルの上方修正を行っている。

ウクライナ侵攻で短期的には肥料や半導体の輸入金額の上昇で、今年のブラジルの輸入総額は、前回予想の2,059億ドルから2,382億ドルと300億ドル以上増加すると予想されている。

イタウー銀行は今年のブラジルの貿易収支は前回予想の670億ドルから740億ドルの黒字に上方修正、ブラデスコ銀行も2月の貿易黒字予想610億ドルから754億ドルに上方修正している。

ロシアのウクライナ侵攻、米国の金利引き上げサイクル突入などの要因で、今年のブラジルの経常収支赤字は、前回予想のGDP比1.1%から0.7%に減少するとイタウー銀行では予想、昨年の経常収支赤字はGDP比1.8%であった。

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