今年2月の世界の粗鋼生産は前年同月比マイナス5.7%の1億4,270万トン(2022年3月22日付けヴァロール紙)

世界鉄鋼協会(World Steel Association)の発表によると、2022年2月の加盟国64カ国の粗鋼生産は、前年同月比マイナス5.7%の1億4,270万トンに留まっている。

今年2月の世界の粗鋼生産が前年同月比マイナス5.7%を記録した主因として、中国の粗鋼生産が前年同月比マイナス10%と二桁台の減産を記録している。

今年初め2か月間の世界の累計粗鋼生産は、前年同期比マイナス5.5%に相当する2億9,940万トンに留まっており、とくに中国の粗鋼生産は、マイナス10.0%に相当する1億5,800万トンであった。

加盟国64カ国の粗鋼生産は世界全体の98%を占め、オーストラリア、中国、インド、日本、ニュージーランド、台湾、ベトナム、パキスタン並びに韓国のアジア及びオセアニア地域の粗鋼生産は、世界全体の72%を占めている。

今年2月の中国に次ぐ世界2位の粗鋼生産国のインドの生産は、前年同月比7.6%増加の1,010万トンを記録した一方で、日本の粗鋼生産はマイナス2.3%、韓国はマイナス6.0%を記録していた。

今年2月の世界5位のロシアの粗鋼生産は、マイナス1.4%の580万トンを記録したが、先月25日から開始したロシアによるウクライナ侵攻で3月の粗鋼生産は、大幅な減産になると予想されている。

今年2月の米国の粗鋼生産は1.4%増加、ブラジルはマイナス6.9%に相当する270万トン、今年初め2か月間の累計粗鋼生産は、前年同期比マイナス5.8%を記録している。

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