ブラジルへの投資ランクはCovid‐19パンデミック以前の22位に上昇(2022年4月7日付エスタード紙)

コンサルタント会社Kearney社のCovid‐19パンデミック前の今年1月の海外投資家による世界投資対象国ランキング調査によると、ブラジルへの投資ランクは、2021年の24位からCovid‐19パンデミック前の水準である22位に上昇、ランキング指数は1.64ポイントから1.71ポイントに上昇している。

現在のブラジルへの投資ランクが22位に上昇したにも関わらず、2012年から2013年にかけての世界投資ランク3位には程遠いランクに甘んじているが、ブラジルの比類ない豊富な鉱物資源や世界コモディティ商品である農産物生産量は、再度世界の投資家を引き付ける魅力を擁している。

2016年のブラジルの投資ランクは12位であったが、2018年は13ランク落として25位に転落、Covid‐19パンデミック前の2020年初めは22位に上昇、Covid‐19パンデミックが猛威を振るっていた2021年1月は24位に下げていた。今年のブラジルへの海外投資家による対内直接投資は550億ドルが見込まれているが、Covid-19前の2019年の692億ドルを大幅に下回ると予想されている。

今年のブラジルへの投資ランクが上昇した要因として、原材料価格の高騰及びCovid‐19対応のワクチン接種による経済活動の活性化の一方で、高止まりするインフレ及び金利の上昇、10月の大統領選挙の不透明感がマイナス要因となっている。ブラジルの株式投資の内訳は、海外投資家の投資比率は53%、法人は25.4%、個人投資家は16.5%となっている。

ブラジルへの投資ランクは、25新興国の中でも中国の10位、アラブ首長国連邦14位、カタール24位と並んでトップ4カ国の中に入っている。ロシアのウクライナ侵攻後の調査と仮定すればブラジルのランクは22位から19位に上昇すると仮定されている。

今年1月の投資ランクトップ10は、米国、ドイツ、カナダ、日本、英国、フランス、イタリア、スペイン、スイス、中国は10位、オーストラリア11位、ニュージーランドは12位、韓国16位、シンガポール18位、ポルトガル19位、ブラジルは23位にのノルウエーを抑えて22位となっている。

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