昨年の世界の収益性の高い銀行10行のうちブラジル系銀行は4行(2022年4月18日付ヴァロール紙)

コンサルタント会社Economática社の2021年度の総資産が1000億ドル以上の世界の大銀行39社を対象とした収益性比較調査では、米国系銀行は19行、ブラジル、カナダ及び英国系銀行はそれぞれ4行を占めている。
世界で最も高いROE(自己資本利益率)は米国資本 Capital One社の20.4%でトップ、2位には米国資本 Ally Financial社で19.3%、3位にはブラジルサンタンデール銀行18.9%をベストスリーに名を連ねている。
4位はカナダ資本RBC17.3%、イタウーウニバンコ銀行も17.3%で4位、米国資本 J.P. Morgan16.9%、ブラジル銀行は15.7%で7位、ブラデスコ銀行は15.2%で8位、カナダ資本Bank of Nova Scotia15.1%、 SVB FinancialROE15.0%で10位となっている。
ブラジル、カナダ及び英国のそれぞれ4行に次いで、日本及びkン国はそれぞれ3行、スペイン及びインドはそれぞれ2行、上記以外の4カ国はそれぞれ1行がランク入りしている。
過去10年間でイタウー銀行、ブラジル銀行並びにブラデスコ銀行の収益性を大幅に減少した一方で、 Capital One, Ally Financial, J. P. Morgan, SBV Financial並びにSantander Brasilの収益性は大幅に上昇している。

昨年のブラジルの4大銀行の平均ROE16.5%と2010年の平均ROE 23.1%から6.6%と大幅に減少を記録している。2016年~2019年のブラジル大銀行の収益は順調に推移していたが、2020年はCOVID-19パンデミックの影響で大幅に減少したが、2021年のROEは前年比4.4%改善している。

昨年のブラジルの4大銀行の平均ROE16.5%まで減少しているにも拘らず、米国系銀行の平均ROE11.8%を大幅に上回っている。ブラジルの中規模銀行20行の平均ROE12.5%と米国系銀行を上回っている。
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