コンサルタント部会(笹澤誠一部会長)主催のM&A セミナーは、2022年5月24日午前9時から10時まで開催、司会は 笹澤部会長が務め、初めにTMI総合法律事務所(現在Cescon, Barrieu, Flesch & Barreto Advogados出向中)の柏健吾 弁護士は、ブラジルM&A 法律編として、日本とブラジルでのM&A実務の相違点、ブラジルのM&Aの特徴として、訴訟件数、スタートアップ投資における投資家の有限責任の明記された2021年のスタートアップ法による投資環境の改善、M&Aに影響する最近の法改正、M&A方法では株式取得若しくは事業取得、ブラジルの実務、買収・投資・売却選択のポイント、株式取得契約・株主間契約の主要な交渉事項、スタートアップ取り巻く環境、投資実務及び投資方法などについて説明した。、
Deloitte社の池谷裕一氏並びに安岡正哉氏は、ブラジルM&A検討時の留意点及びPMIについて、ブラジルでのDDの特徴では税務・労務分野での潜在的リスク、61種類に及ぶ税金概要、税務DD、労務DD、財務DD及び不正対応で散見されるリスク項目、DD発見事項の対応及び交渉、PMIのハードルとPMI成功のための5要素などについて説明した。
質疑応答では日本企業がブラジル法人に買収された例。M&Aセミナーを企画した背景。事業売却の保証手当に関する日本とブラジルの違いなどが挙げられた。